国会議員をやめさせることはできるのか?

ネットニュースなどを見ていると「なんだこの国会議員は?!なぜこんな奴が?!」と思うことが時々あります。

あまりにもひどい言動を見ていると「早くやめてくれないかな」となりますが、国会議員になれば衆議院なら4年、参議院なら6年ものあいだ高い給料を得ることができるので自分からやめるとは到底思えません。

 

どうにかして国会議員をやめさせることはできないのか?

 

とついつい思っちゃいますよね。

国会議員が犯罪を犯した場合

結論からいうと、国会議員を辞めさせる方法はありません。

国会議員の間は逮捕されないよ、という特権があります。

選挙で選ばれ当選したときから、その権利は手厚く守られます。中には冤罪(えんざい)で陰謀によるものもあるからです。

冤罪(えんざい):無実なのに犯罪者にされてしまうこと

もし国会議員が犯罪を犯したとしても、国会期間中なら逮捕されることもありません。それでももし、国民の反発が大きく、テレビやネットで騒がれたとしたら議会が辞職することをすすめることもあります。

少し前にNHK党のガーシー議員のことがテレビなどでよく取り上げられていました。あれば「除名処分」されて逮捕されたんですね。

除名とは「君の議員資格をなくすよ」と言われることで、最も重い処分になります。なんと72年ぶりに施行されたそうで、過去に2度ありました。

除名するには国会議員の3分の2以上の賛成がないといけません。ガーシー議員は当選してから一度も国会に行かず、外国からYouTubeなどで著名人に対する脅迫などをおこなったのが理由でした。

国会議員を罰することはできるのか?

では悪いことをした国会議員を罰することはできるのか?を解説します。国会議員を罰するものは、大きく4つの方法があります。

① 戒告(かいこく):口頭や文書で注意すること

② 陳謝(ちんしゃ):表にでて皆の前で謝ること

③ 登院停止:30日以内の期限で国会には出ないこと

④ 除名:所属している政党から追い出されること。自分から出て行く場合は「離党」といいます。

1番思い懲罰は除名(除籍)になりますが、1度その政党を離れると2度と戻ることはありません。そうなると「無所属」として活動していくことになります。

国会議員を辞めさせる方法は?

結局は次の選挙で投票せずに落選させることしかできません。ですが、その辞めさせたい国会議員が立候補している地区の人しか選挙で落選させることができないのです。

神戸市に住んでいる人が「あの大阪市の議員を落選させたいー!」と願っても、ただ見てるだけしかないんですね。

それでもSNSや、口コミなんかを通じて役にたたない議員の拡散することは今の時代ならできますよね。あとは選挙に行く人を1人でも増やすことが大切です。

国会議員選挙に落ちたら?

国会議員としての働きが十分でないと国民に判断されたり不祥事を起こした場合、次の選挙で当選することはかなり難しくなってしまいます。

もし選挙で落選してしまったらその後どんな生活が待っているのか?

落選してしまった議員たちはこれからどうやってご飯を食べていくか、が最大の悩みどころになります。今までは党費をもらって生活をしていましたが、今後は自分で稼いでいかなければなりません。

議員は中途採用されづらく、なかなか次の職にありつけることはありません。そこそこの顔が知れた人なら、中小企業の顧問となったりもあるようですがほんの一握り。

なので、彼らは次の選挙に何がなんでも当選する必要がありその事ばかり考えてしまうのでしょうね。

辞めさせたい議員がいるのまとめ

国会議員は職務をまっとうする・冤罪から守られるという理由から「逮捕されない」という手厚い特権をもつことになります。

しっかり働かない、税金を無駄遣いする、人格が適当でないなどの議員を辞めさせるには、選挙で投票しないという国民の意思を示すことしかありません。

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