2023年度の日本の国会議員の数は713人だそうです。(衆議院465・248参議院)
この数は原則として決まっているので、変えることはできません。日本の人口は1億2330万人ですが、この713人は多いのか少ないのか?
世界とくらべてみよう!
日本の国会議員の数は世界で何番目に多い?
国名 | 国会議員の数 | 人口 | |
1位 | 中国 | 2975人 | 14億2570万人 |
2位 | イギリス | 1433人 | 6770万人 |
3位 | フランス | 925人 | 6480万人 |
4位 | エジプト | 892人 | 1億1270万人 |
5位 | ドイツ | 805人 | 8330万人 |
6位 | インド | 781人 | 14億2860人 |
7位 | 日本 | 713人 | 1億2330万人 |
8位 | タイ | 694人 | 7180万人 |
9位 | 北朝鮮 | 687人 | 2620万人 |
10位 | ミャンマー | 641人 | 5460万人 |
この表を見ると、日本よりも人口が少ないイギリスは2倍の数の国会議員がいたりするので一概に国会議員の数が多すぎるというわけではありません。
では同盟国のアメリカはどうかな?世界で26位のアメリカの国会議員の数は535人、人口は3億4000万人です。
これは意外と少ないなと思いますよね。
国会議員の人口比
日本の人口は1億2330万人で国会議員1人あたりの人口で言えば、日本は国会議員1人当たり17万人、イギリスは9万人、アメリカは58万人となります。
人口比で考えると世界に比べ日本の国会議員の数は少ない方だといえます。
参照:2022年5月23日 読売新聞より
アメリカと日本の二院制の違いは?
アメリカは日本と同じ二院制をとっていますが、その内容はやや日本と違っています。まずおさらいですが、二院制とは日本でいうと衆議院と参議院がありましたよね。
アメリカでは「上院」と「下院」といいます。この2つの役割ははっきりと分かれていて上院は外交を、下院は内政を行います。
日本の場合は、まず衆議院(参議院の場合もあり)から議論をして採決し次に参議院に同じ様に議論して採決するという形なので役割はまったく同じです。
同じ議論を繰り返す、この衆議院と参議院のしくみが無駄!!と言われる原因なんだと思います。
議員を減らします宣言
過去に「国会議員を減らします!!」と公約をかかげた政治家や政党もいました。
日本維新の会の大阪府知事の吉村さんは「国会議員は3割減らせる!」とも言いました。2010年に自民党は「2016年までに500人まで減らすと約束しましたが、いまだ守られていません。
こうみると、議員を減らすのはなかなか難しいのかもしれません。
そりゃ誰もが自分が議員をやめたくないと思っているので、なかなか議題にあがらないでしょうね。
国会議員を減らすメリットデメリットは?
なんとなく世間の人は「減らせ!!」という声の方がよく言われますが、それなりのメリットやデメリットもあります。あなたはどちらの考えが近いですか?
メリット
① 発言の責任が明確になる
② 意見がまとまりやすく議論が早く進める
③ 経費が安く済ませられる
デメリット
① なれ合いになってしまう
② 現職の議員が有利になり新人が生まれにくい
③ 少数意見が反映されにくくなる
国会議員1人あたりにかかる経費は年間で約1億円と言われています。
秘書に払う給料や事務所費用、交通費や滞在費など国民の税金から支払われています。なので、生活が苦しい人からすると「無駄だ!」という声がでるのも当然かもしれません。
いろいろな意見を出すためには国会議員は多い方がいいかもしれませんが、イギリスのように多すぎると意見をまとめるのが大変だと思います。
ちなみに国会議員には退職金はありません。他にも年金などもないので、議員を辞めた後の生活に不安を抱えている人もいるでしょうね。
ただ、それまでの収入が多いので貯めこんでいる議員もきっと多いだろうと思います。
日本の国会議員の数の変動数
参照:2021年4月7日 日本経済新聞より
戦後から衆議院・参議院の数はほとんど変わっていませんが、1994年頃から段階的に少しずつ議席を減らしているのがわかります。