国会議員には衆議院と参議院の2つがあります。これを「二院制」といいます。でもこの2つは何が違うのか?仕事の内容やお給料、権限などをわかりやすく解説するよ!
国会議員が議論をする場所「国会議事堂」は東京都千代田区永田町にあります。そして、国会議事堂はこのように左右でわかれています。
実は、国会議事堂は左右対称となるように、同じ形でつくられています。外観だけでなく、中身もほぼ同じ。正面向かって左が衆議院、右側が参議院とわかれています。で、それぞれに本会議場とよばれるものや委員室というものがあります。
この国会議事堂の中では、衆議院・参議院それぞれが別々に審議をおこなっています。
衆議院と参議院の違いは?
任期:当選してから職務をつづける期間
人数:議員の定数
被選挙権:立候補できる年齢(投票は18歳から)
解散:任期を終える前に地位を失うこと
衆議院と参議院の給料は?
衆議院と参議院の給料はどちらも同じで期末手当(ボーナス)も合わせると、年収が約2180万円です。この他にも色々な特権や手当があります。
ではでは、もしあなたが衆議院・参議院の国会議員になれるとしたらどっちがいいですか?2人の違いを見てみましょう~。
衆議院と参議院の仕事内容
選挙が多いということは、直近で国民に選ばれた人なので民意を反映されているとされています。これを「衆議院の優越」といいます。
また今までの総理大臣はすべて、衆議院議員の中から選ばれています。
参議院は中立で公正な立場で審議をすることを求められているので「良識の府」と言われています。
また、いくら衆議院の意見が優先されるといっても憲法改正など国民の生活に大きく影響するものは認められていません。
その場合、衆議院・参議院あわせて3分の2以上の賛成がないと可決されないようになっています。それだけ簡単には憲法を変えられないようにしているわけですね。
国会見学できる?
国会議事堂の中には、国会を一般の人が見られる傍聴席があって、事前予約なしで誰でも無料で見ることができますよ。
ちなみに衆議院は小学1年生~、参議院は10歳から見ることが可能です。
その場合当日受付に直接行って、傍聴券(ぼうちょうけん)をもらいます。先着順になりますが、割と取りやすいようです。ちなみに平日・土日でも見ることができます。
衆議院は解散あるし4年の任期だから「次の選挙で絶対落としてやるーーー!」という思いを実行できますが、参議院では6年も解散のプレッシャーもなくのんびり腰掛けてられるんですよね。だから「この人、仕事ちゃんとしてんのかな?」って人が多くみられるような気がする。
何か不祥事があったとしても、逃げて任期をまっとうする人いるもんね~。
ただ、衆議院で話し合ったことをまた参議院で話し合うというのは、二度手間のようで時間がかかり過ぎるなと思うこともあります。アメリカでは上院と下院とでわかれていて、それぞれ役割分担がはっきりとしている方がスムーズかも・・・。